2016年台東の台風被害と募金報告
11/20の台東募金報告内容の概略をお伝えします。
1. 2016年台風の台東県における被害
1-1. 1号(尼伯特(二パルタック))台風
7/8早朝台東県太麻里郷に上陸。台東の最大瞬間風速は57.2km/秒。列車車両も吹き倒される強風に家屋の倒壊等の被害が大きかった。死者3名、負傷者142名、台東県だけで被害総額20億元、1965年の台風被害以来最大の被害となった。
参考→・百年強颱襲擊,台東慘狀,您感受到了嗎? www.youtube.com/watch?v=AizlOnqDJVE
→尼伯特颱風重創台東,太麻里鄉一戶人家屋子被夷為平地,災後重建急需人力協助。 記者尤聰光/攝影
総合財経網(http://money.udn.com/money/story/5648/1818575)
1-2. 14号(莫蘭蒂(ムーランティ))台風 9/14-15
台風14号は台東県紅葉村の土石流被害が甚大だった。同村第二隣では20戸余りが土石流に埋まり、第一、三隣でも数戸に被害が出、合わせて30戸余りが土石流に埋まってしまい、移村を余儀なくされた(桃源村に移転)。幸いなことに土石流発生前に避難が完了していたため人的被害はなかった。同地域では50年に一度の甚大な土石流被害。
参考→直後の報道 2016年臺東縣紅葉村土石流災害
・土石流毀民宅 紅葉部落緊急撤村 2016-09-15 TITV
https://www.youtube.com/watch?v=XSESvOqTEPI
・莫蘭蒂重創紅葉村 土石流掩蓋近40戶-民視新聞
https://www.youtube.com/watch?v=cl_kw3aLqlE
・10/30紅葉村(旧)訪問 上から 1)村に向かう路肩の崩れた道路、 2)村内の土砂で埋まった川、3)流された家屋は整理され更地になってしまった村、4)村に向かう路上から見た土砂崩れの山肌 事務局撮影
2. 台東聖母医院の取り組みについて
2-1. 日頃の地域支援
風光明媚な台東県ですが、平均寿命、人口増加率、課税収入、平均収入、専門学校以上の学校数等の指標でみると元々経済的に厳しい状況に置かれています。そんな中、台東聖母医院は「壁のない病院」として県内を走り回って支援を続けてこられています。
【扭轉病不起的未來】沒有圍牆的醫院:從餐桌到臨終,醫院不只是治病的地方:
www.youtube.com/watch?v=Tc0Gmb2FBdY
2-2. 今回の台風被災者支援
二パルタック台風では医院の建物や農園などにも大きな被害がありながら、被災地への支援をいち早く行ってこられ、10/31現在も週に一度、ムーランティ台風で移村となった紅葉村に支援物資を届けに行かれているとのことでした。
・台東聖母医院の資料より 強颱過後的「台東聖母醫院」:www.youtube.com/watch?v=phWcZiUQkRo
3. 今回の募金について
お陰様で皆様からお預かりした募金総額日本円37万円をお渡ししてまいりました。台湾元10万7932元になりました(←こちらの段取りに不備があってこの半端な額になってしまいました。切りよく10万8千元にするつもりだったのですが)感謝状をいただきましたので、シェアさせていただきます。宛名は当会となっていますが、会員内外の台東に思いを寄せて下さった皆様からであることをお伝えしてきました。重ねて御礼申し上げます。
なお、台東聖母医院は無私の精神で地域支援を続けてこられており、それには支援者からの寄付が大きな力となっているとのこと、ご関心の向きは以下をご参照下さい。
寄付を募ることについて http://www.st-mary.org.tw/12_contribute_1.htm
寄付の手段について http://www.st-mary.org.tw/12_contribute_5.htm
銀行間送金も受け付け可(但し手数料のロスが大きい)。
※アメリカからのCAF America加盟によるクレジットカード寄付は税制上の優遇があるようです