例会「台湾高地先住民の歴史記憶と脱植民の運動&書評会」ご案内
「台湾原住民族との交流会」はお陰様で今年、設立25年を迎えました。これを記念し、いつもの例会よりも広く会員内外の方にご参加いただきたいテーマでの例会を企画いたしました。お誘い合わせの上、ぜひご来場ください。
中村 平さんからのメッセージです:
台湾先住民の間でさまざまな経験をされていらっしゃる会員相互の意見交換の場を、台湾高地先住民の歴史記憶と脱植民の運動という軸を立てつつ、持ちたいと思います。帝国日本の植民の記憶の分有と歴史認識を問うということにもつながるかもしれません。『植民暴力の記憶と日本人:台湾高地先住民と脱植民の運動』をひとつの足場に、本書の感想を話したり、そこから脱線しながら、日本と台湾先住民の関係性について、さまざまな経験をされてきたみなさんと言葉をやり取りできればと考えています。(本書を読んでいらっしゃらなくても問題なくご参加いただけます)
1.日程:11月10日(土)14時から18時15分
2. 会場 : 明治学院大学白金キャンパス 本館4階 1451教室
東京都港区白金台1-2-37
3. 主催 : 台湾原住民族との交流会、科研費「台湾先住民の「民族」自治:中国と周辺地域における脱植民化」(JSPS 26503018)
4. 流れ (以下敬称略)
14:00~ 例会の趣旨説明(中村、世話人:鈴木)、当日お話をする人の自己紹介
14:10~ ドキュメンタリー鑑賞:柳本通彦「二つの慰霊碑:台湾霧社事件を追う」(1994年?)(30分)
中村のまとめと討論・感想会(30分)
●中村 平:本会会員、広島大学文学研究科教員。1996年から5年間台湾在住、北部のタイヤルを中心にその後も訪問する。
15:10~ 休憩(15分)
15:25~中村平「植民暴力の記憶と日本人:台湾高地先住民と脱植民化の運動」(60分)
16:25~ 同書を巡る会員からのお話
● 近藤綾 :本会会員、台湾語研究者、NPO「台湾を応援する会」事務局長。修士論文執筆のため2003~04年にかけて南投縣信義郷のブヌン村落を訪れ、集団移住の前後を記憶するQodas(老人)たちに日本語とブヌン語でインタビューした。その後も当地を訪問し続けている。
●尾島キヨ子 :本会会員 1998年、アミスの留学生と知り合い、彼の背景を知りたいと思う。台東延平郷•海端郷、屏東来義郷、桃園復興区等に友人ができ度々遊びに行き、彼らの尋根(ルーツ探し)にも同行する。
●Eri Liao(エリ・リャオ): 本会会員。シンガー。台北出身、母がタイヤル。ジャズをベースに幅広い音楽を演奏、台湾原住民族の歌、タイヤルの口琴も演奏している。
17:10~ 休憩(5分)
17:15~ 中村リプライ& 会場とのやり取り
18:15 終了予定
5. 申し込み方法
「こくちーず」の以下のURLからお申し込みください。https://www.kokuchpro.com/event/ec759b5e5ece2346e9a06145596407ed/